神奈川大学主催「イノベーション塾」第3回開催レポート

616日、神奈川大学が主催する「イノベーション塾」の第3回が開催されました。
イノベーション塾は、日本を代表するアントレプレナー17名から、成功に裏付けられたビジネスモデルや財務戦略を学び、登壇者によるメンタリングプログラムにて事業創造を行う実践型プログラムです。チーム別のディスカッションや講義後の懇親会を通じて、登壇者や参加者との人的ネットワークの構築も図っております。
本プログラムには、30代~40代のマネジメント層、次期マネジメント層の方を中心に34名が参加しています。

プレゼンテーション

「協働、共創の現場からグローバルイノベーション都市をめざす 」
元横浜市副市長 林琢己氏


最初のプレゼンテーションは、元横浜市副市長の林 琢己氏のご登壇でした。
林氏からは、みなとみらいが日本でも有数なR&D拠点の集積都市になっていることや、横浜市のオープンイノベーションの取り組みについてお話がありました。今度についても関内地区に竣工予定の複合ビルに産学連携拠点が設置される予定だということです。横浜がますますイノベーション都市として発展していく可能性を感じました。

「スタートアップの事業戦略」
株式会社ショーケース 代表取締役社長 永田豊志氏

次は、リクルートで新規事業畑を歩み、その後複数のスタートアップ経営に参画、2003年にショーケースを共同創業された永田氏からのプレゼンテーションでした。
ショーケースは現在東証スタンダードに上場しており、永田氏からは事業概要のほか、起業に対する思いやIPOへの厳しい道のり、IPO後の第二創業になどについてお話がありました。プレゼンの最後には、「ノベーションを起こすためには、知識より熱意、失敗、異端が重要」というメッセージを頂きました。

「ギグ・エコノミーと地域社会」
ギグワークス株式会社 代表取締役社長 村田 峰人氏

最後のプレゼンテーターは、「ギグ・エコノミーのプラットフォーマ」であるギグワークスの村田氏でした。
ギグワークスのビジネスの発展経緯や、ギグワークが解決する社会課題についてのお話をして頂きました。印象に残ったのは、テクノロジーをサービスとしてどう提供してくのかを。常に考えていると、いうお言葉です。いくら技術を開発したとしても、それを誰かの課題を解決する方法で提供しなければ、イノベーションにはならないということを痛感しました。

グループワーク

グループワークでは、「横浜市に提案したいアイディア」について話し合いました。
子育て支援を必要とする家庭と地域の高齢者をマッチングする仕組みや、人には相談しにくいことや経験段をシェアできるようなツール、ベンチャーと学生のマッチングなど、様々なアイディアがでました。また、それぞれのアイディアに対して、プレゼンテーターの方からのコメントを頂き、第3回の講義は終了となりました。


講義後の懇親会では、プレゼンテーターの方も参加され、参加者同士の交流も生まれました!

受講者の声

  • スマートシティというトピックに対して、行政やIT等様々な視点からのプロの経験や意見を聞くことが出来て
    とても為になりました。
  • もともとあった技術やサービスを利用して、顧客や企業のニーズに答えるためにつなぐことが新たなビジネスに繋がっていると実感しました。
  • 熱意・失敗・尖った課題設定を意識しようと思える機会となりました。
  • 海外のファンディングサービスや空席情報などの普段見落としがち(顕在化しにくい)なニーズに着目して
    それに技術を組み合わせて事業化しているのが勉強になりました。


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